やりたいことを見つけるための、3つの思考法

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就職先を決めるときや、目標を設定するときなどに必要になってくるのが
・自分は将来、どうなりたいのか?
・自分は何がやりたいのか?
といった内容。
でも「自分は何がしたいのか、どうなりたいのかが分からない」
そういう人が結構います。
そこで、今回は
・やりたいことを見つける
・自分の現状や向かう方向を明確にする
そういったことに役立つ考え方(思考法)について、書いてみようと思います。

とにかく書き出してみる

多くの人は考えているようでいて、あまり考えていません。
「ちゃんと考えています」という人も、思考を深めたり、広げたり、無意識下の考えを拾い集めたり…。
そういった思考法を、知らない人が多いのではないかと思います。

頭の中で考えても思考は深まらない

頭の中で考えるということは、主に左脳で考えている状態です。
実は、左脳よりも右脳の方が処理できる情報が圧倒的に多く、左脳で考えられる情報量は結構少ないものなんです。
そのため、1度考えた内容を、再度考え直して、また別のことを考えて、また最初に考えたことを再考して…。

結局、考えがまとまらず、自分の答えに辿り着けなくなります。

リスト化する

一番単純で、わかりやすい方法です。
ノウハウなどを知らなくてもすぐに出来るので、初期の思考法としてはオススメです。

ブレインダンプ

自分の中にある、自分でも認識していないような思考の欠片を拾い集める手法です。
※会議などで使用するブレインストーミングみたいな手法です。

やり方は簡単。
なりたいものや、やりたいこと、関連するものなどを、片っ端から紙に書き出していきます。
文章でも、単語でもOK!
関連ないかも?って内容でも「浮かんだら書く」。
書いた内容に対して、あまり考えない(得に否定的な考えや迷いは持たない)。
タイマーで時間を区切って、考えずにガンガン書き出します。
ポモドーロメソッド(※)などで、集中力を上げるのも良いかもしれません。
※25分の作業と、5分の休憩を繰り返すことで、生産性を上げる集中法。

書いた後に、言葉を見直し、検証します。
グルーピングするなど、整理しても良いと思います。

検証が終わると
・こんなことを考えていたんだ
・これ、良いかも
など、新たな発見があったりします。

適性や環境を分析してみる

リスト化や、ブレインダンプは、とにかくアイデアを出して、整理するのに役立ちます。
この状態では
・やりたいことが多過ぎてどうすれば良いのか分からない
あるいは
・言葉が断片的過ぎて、具体化できていない
といった状態になっていると思います。

自分の性格と適性を知る

世の中には適職診断、あるいは占いなど、当たるものから怪しげなものまで、多数存在しています。
性格と適性については
ユングの分析心理学である程度わかるのですが、私も本を読んでみたのですが…難しいです(笑)
簡単に概要を書きます(学問として間違っていたらごめんなさい)

4つの心理傾向(性格の傾向)

思考タイプ、感覚タイプ、直感タイプ、感情タイプの
4タイプがあります。
一応、全ての心理機能を持ってはいるが、強弱があるというものです。

思考タイプ
・数字や論理的思考、分析力に強い
・感情の起伏が弱く、コミュニケーションが苦手な人が多い
・思考タイプの反対側が感情タイプ
・補助機能として、感覚、直感の機能を使う

感覚タイプ
・見たものをそのまま受け取る心理機能で、デザインセンスがあり、マメな人が多い
・全体を俯瞰する力が弱く、目の前のことが全てという考え方に陥りいやすい
・感覚タイプの反対側が直感タイプ
・補助機能として、思考、感情の機能を使う

直感タイプ
・物事の全体像を捕らえた俯瞰的な見方に強いタイプで、感の鋭い人、先見性がある人などが多い
・マメなことが苦手。ひとつの事にじっくり取り組むのが苦手な人が多い
・直感タイプの反対側が、感覚タイプ
・補助機能として、思考、感情の機能を使う

感情タイプ
・感情豊かで、コミュニケーション能力に優れた人、話し好きな人が多い
・論理的な考え方は苦手で、好き嫌いで物事を判断する傾向がある
・感情タイプの反対側は、思考タイプ
・補助機能として、感覚、直感の機能を使う

反対側の心理機能(劣等機能)は、劣っている機能というより、普段あまり姿を見せない心理機能といった感じです。

これらの4つの心理機能に、外向型(自分の外側に興味が向く)と、内向型(自分の外側に興味が向く)を掛け合わせた、8つのタイプに分類されます。

性格診断じゃないので、自分がどれかは、自分で考えてみてください。。。
大まかに良い点、悪い点を挙げてありますので、
自分のやりたいこととの適性を見極めてみてください。

SWOT分析で環境を考える

SWOT分析というのは、マーケティングで、市場分析に使う手法です。
S → 強み
W → 弱み
O → 機会
T → 脅威
に分けて、表を作って分析します。

表は2×2のマトリクスにして、
     O   T
——————————-
S
——————————-
W

機会に対して、強み、弱み
脅威に対して、強み、弱み
を考えます。

例えば、
少子高齢化についての一例ですが
機会→高齢者人口が増える。高齢者向けサービスを行いたい企業が増える。
脅威→ 少子高齢化により、労働人口が減り、稼いでいる層が少なくなる(市場の縮小)
やりたいことや、出来ることによって変わってきますが、
機会×強みに書ける内容が良いと考えることが出来ます。
例えば、
心理分析で、感情タイプで、
人の役に立つことをしたいなら、
介護系の職に就くのもひとつの選択肢だと思います。

環境については
・少子高齢化
・グローバル化
・円安
・IT機器の高機能化
・ウェアラブル端末の普及予測
・情報過多(情報が多過ぎる)
様々なものが考えれます。

沢山ある「やりたいことに」関連しそうな環境について、分析して,
その分野での可能性を探るための手法として考えてください。

3C分析

これもマーケティング系の手法です。
「自分(自社)」「競合」「顧客」について、分析してみて、自分がやりたい分野において、ニーズがあるのか?市場優位性を取れるのか?などを分析していきます。
SWOT分析と併用するとわかりやすいと思います。

で、どの分野で勝負すれば良い?

勝算が低いから、挑戦してはダメとは言いません。
でも、やるからには成功したい。
なら、進むべき方向は
やりたいことリスト × 勝てる分野
です。
市場で勝つためには、オンリーワンか、ナンバーワンになること。
※オンリーワンの作り方とかもあるのですが、長くなりすぎるので、また今度書きます。
理想は市場優位性を獲得でき、かつ参入障壁の高い(マネしづらい)分野で勝負することですが、100%勝てる分野というのは、存在しませんので、あとは挑戦と失敗と軌道修正のサイクルを繰り返していきます。
※PDCAサイクルっていいます。

ここまでで、相当な量を考えてきていますが、整理できていますか?
最後に、考えたことをまとめる思考法をご紹介します。

思考を整理する方法

深く考えることに慣れていない場合、ここまでを真剣に考えて来ると、かなり疲れているかと思います。
あと、最後の一息なので、頑張ってください。

思考を整理する方法は、ロジックツリー、フローチャート、マインドマップなど、図解によるものが多いです。
前述した、リスト化などでも、まとめられますが
図解の方が覚えやすいという特徴があります。
※右脳で覚えるためって、言われています。

今回は、自分の心理状態など、考えていることを整理するための手法なので、マインドマップをご紹介します。

マインドマップの書き方

マインドマップは、名前の通り、マインド(頭の中)のマップ(地図、図解)を行うためのものです。

中央に絵を描く/セントラルイメージ

最初に中央にセントラルイメージという絵を描きます。
私がなりたいものなら、私の絵などです。
ちなみに、私の場合、絵が苦手なので、「私がなりたいもの」って文字で書いています。

メインブランチ

セントラルイメージから、数本の線を引きます。
※太めの線で色を分けたりします。
※本数は書く項目数分です。
セントラルイメージから連想される事をメインブランチで結び付けます。
今回の場合は、なりたい職業や、自己分析、3C分析などで良いと思います。
あるいは、やりたいことの候補をつなげてもOKです。

さらに細かく分けていく

メインブランチで分けた項目を、さらに枝を増やして分けていきます。
階層としては、
3~4階層程度までで十分、というか描き切れなくなると思います。

描きたい項目(階層)が多過ぎる場合は、特定項目をセントラルイメージにして、別のマインドマップに描きます。

マインドマップについては、細かいルールは特にないのですが、
書き方がよくわからない場合は、Googleで「マインドマップ」で検索して「画像」を選択すると、マインドマップの事例が沢山出てくると思います。
※画像検索って言います。

マインドマップを書くと、
・考えがまとまる
・楽しい、良い印象の記憶になりやすい
・長期記憶に残りやすい
といったメリットがあります。

考えて、分析して、
そこでやめてしまうと、記憶に定着しなかったりしますので、
最後の締めとして、マインドマップを書いてみてください。

やりたいことを見つけるためには?

  • 考えつく限り、とにかく書き出す
  • 自分の性格との適性や、市場分析で絞り込む
  • マインドマップで整理する

これで、やりたいことはかなり明確になると思いますので、やりたいことが見つかっていない方は、ぜひチャレンジしてみてください。