ぐちゃぐちゃの頭の中を整理する思考術

思考整理するメリットとは?

悩みが整理できる

悩みが多い人の特徴は、頭の中だけで悩んでおり、解決策が「相談する」くらいしかないこと。
自分自身で思考整理することが出来ず、他者の力に依存している状態です。
今回紹介する方法では、誰かに相談するのと同じ、思考を整理する効果が得られ、さらに自分自身の意見のみで思考を整理できるので、ブレない考え方が出来るようになります。

考えが論理的にまとまりやすくなる

思考を整理する技術は、考えたことをまとめる技術とも言えます。
・企画書がまとまらない。
・自分でも、何が言いたいのか分からない
・目標などが見つからない
自分が何を考えているのか、思考の断片をつなげた状態。
それが、思考が整理された状態と言えるでしょう。

思考力がつく。思考が深まる、広がる

頭の中で、同じ事を延々と考えていても、思考は深まりません。
「考えが浅い」と言われてしまいます。
思考力が付けば、より詳細な検討、思考が出来るようになるでしょう。

一応、デメリットも挙げるなら…

物理的な問題は解決しない
ということでしょうか。

・インフルエンザにかかった
 → 思考術では治りません。
・借金が沢山ある
 → 思考術では借金は消えません。
・怪我をした
 → 思考術では怪我は治りません。

まぁ当たり前ですね。
ただ、その状況に対して、どのように行動するべきかを考えることは出来ます。

考えることの重要性は、多くの人が認識しています。
なのに、日本の教育では「考える力」についての訓練をしていません。

これはチャンスでもあります。
なぜ、チャンスになると思いますか?

思考が整理できない理由

右脳さんと左脳さん

人の頭の中には、右脳さんと左脳さんが住んでいます。
(なんか、文章が変わった!?)
右脳さんは、画像とか映像とかを扱うのが得意なので、容量がとっても良いんです。覚えたりするのは得意なのですが、考えたりするのはあんまり得意ではないんです。
左脳さんは、考えるのが得意です。 よく考えてくれるのですが、 覚えるのが苦手なので、自分で考えたことさえ、すぐに忘れてしまいます。
左脳さんは、頭は良いのに、バカなわけです。
いっぱい考えたって、忘れちゃったら意味ないじゃん。てことです。
そこで、右脳さんと左脳さんは、協力することにしました。
左脳さん「俺、覚えるから、お前、考えろ」
右脳さん「OK!必要な情報があったら、いつでも俺に言えよ!」

悩みいが多い人は左脳で考えている

悩みが多い人は、左脳で考えているんです。
いや、考えるのは左脳でOKなのですが、考えている内に、最初に考えたことを忘れて、もう一度考え直しているんです。
左脳さんは、すぐに忘れてくれるので、それに気づいてくれません。

こーゆーのを、
短期記憶とか、長期記憶とか言ったりしますけど、まぁどうでもよいです。
考えがまとまり、深く思考出来るようになれば、OKっす。

思考整理のコツは、考えたことをアウトプットすること

そんなわけで、これから考え方について紹介していくのですが、
「思考はアウトプットすれば、整理できる」
これが全てだと思います。

悩みを相談するとスッキリするというのは?
相談する
→ 考えたことを声に出してアウトプットする
という仕組みです。
だから、相手がどんなアドバイスをしたところで、自己解決できてしまいます。

相談相手からすれば
「親身になって話を聞いて、真剣に考えてアドバイスをする」
その結果が「自己解決」なんですよ!

思考を整理する方法とは、
考えたことやその断片を、紙の上にアウトプットするための技術です。
その具体的な方法をご紹介していきます。

考えを整理するための技術

論理的思考をサポートする – ロジックツリー

ロジックツリーという方法があります。
組織図みたいな見た目の図になります。

ダイエットをしたいとして、
一番上(中央)に「ダイエット」と書きます。
その下に、ダイエットを分解した要素を書きます。
例えば、「カロリー」「モチベーション」の2つを書きます。
さらに下に、それを分解した要素を書きます。
「カロリー」→「摂取カロリー」「消費カロリー」など。

※図が雑ですみません。
最初の「ダイエットしたい」から、
・食事回数を減らす
・食事当たりのカロリーを減らす
・毎日1駅分歩く
・ジムに週1回通う。
・7月までにBMIの標準体重を目指そう
・体重は毎朝起きてすぐに測ろう
など、かなり具体的に考えることが出来ます。
※ダイエットとして正しいかどうかは別として。

例えば「会社・お店の利益を増やしたい」と考えたときに、
利益をロジックツリーで分解することが出来ます。
利益 → 売上 × 利益率
 売上 → 販売数 × 客単価
  販売数 → 来店数 × 成約率
   来店数 → 広告 + 通りすがり + 口コミ…
って感じで分解していくことが出来ます。

マインドマップ

前回の記事でも触れましたが、
思考の中心になるイメージから放射状に枝を伸ばして、思考をまとめていく技術です。
何を考えているのかを、図解することが出来ます。

ブレインダンプ

これも、前回の記事で書きましたが、ひとつのテーマに対して、思いついた単語や言葉を、ひたすら書き出していく手法です。

冷静に決断する方法 – PRO/CONS

何かを決断したいときなどに使える手法です。
紙の中心に縦に線を引き、左側にPRO(+)、右側にCONS(-)と書きます。
左側(PRO)には、
その決断によるメリットを書きます。
右側(CONS)には、
その決断によるデメリットを書きます。
メリットとデメリットをリスト化して、見比べる事で、冷静な思考が出来るようになります。

例えば
今の会社で嫌なことがあった。
→もういい!辞めてやる~!
人は、人生に関わるような、結構重要な決断でも、感情的に決めてしまうことがあります(この例は極端ですが)。
それで、あとで後悔します。。。

では、転職について「PRO/CONS」で考えてみます。

「転職」
PRO(メリット)
・嫌なことから解放される
CONS(デメリット)
・退職、転職、給与の支給までに、最低2ヶ月はかかるだろう
・転職しても、同じ悩みが発生するのでは?
・今回の嫌なことは、一時的なこと。時間が解決してくれる。
・社内の人間関係は気に入っているが、続かないかも?

これを整理すると、こうなります。
退職することで得られるメリットは、目の前の案件からの逃避だけ。
それに対して、リスクは、
・今の人間関係を失うかもしれない
・転職しても同じような問題は出てくるかもしれない。
・月収20万円と仮定して、転職にかかるリスクを2ヶ月と想定した場合
、40万円。

さらに言えば、転職が成功するとは限らない上、今の会社に在籍した場合、一時的な悩みで解決されます。

こんな感じで、メリットとデメリットをリスト化することで、状況を整理して、考えをまとめることが出来ます。

カードでまとめる

この方法の名前は知らないのですが、ブレインダンプやマインドマップの変則形?になるのでしょうか?
・印刷用紙を切ったものとか、 名刺用の印刷用紙を用意します。
・言葉を書きまくります(ブレインダンプみたいな感じです)。
・似た内容の言葉を、ひとつにまとめて、見だしをつけます(グループ化)。
・関連性のある言葉のグループを近くに置きます(ここは、マインドマップみたいな感じです)。
・紙に書き写します。
※グループの深さによっては、写真でも良いが、そのくらいの量なら、この手法は必要ない気がする。

メリット
・書いた言葉の場所を移動できる
・グループ化で、思考がまとまりやすい
デメリット
・最後に記録しないと、保存がきかない
・カードと、並べるためのスペースが必要になる

思考を整理する方法について

考え方のツール、テンプレートは、他にも沢山あります。
例えば、マーケティングで使用する3C分析やSWOT分析などを各種手法は、ほとんどは考える堪えのテンプレートです。
フローチャートも、考えを図解するための手法です。

ですが、重要なのは、ツールやテンプレートを沢山覚えることではなくて、
考えを整理して、思考力をつけること。

今回、ご紹介した手法だけでも、かなり思考力が高まるかと思います。

では、最後に質問です

考えることの重要性は、多くの人が認識しています。
なのに、日本の教育では「考える力」についての訓練をしていません。

これはチャンスでもあります。
なぜ、チャンスになると思いますか?